なにわの怪談師 聞いてみん怪の短編怪談

オリジナルの怪談や都市伝説、不思議な話を発信していきます。

短編怪談 #33 「BBQで見た黒い影」

夏にBBQをしたときの話。

僕は毎年、友人たちと山の河原で

BBQをするのですが、

その時はいつもの場所が

空いてなかったので、

少し山頂に近いところで

することになりました。

 

場所は違えどいつものメンバー。

楽しくワイワイやってたのですが、

だんだん暗くなると、

なんというか不気味な雰囲気が

漂い始めました。

別にみんなのテンションは変わってないし、

焚き火をしたりウクレレを弾いたりして

盛り上がってたのですが、

なんか変なんです。

ずっと、何か低い音が聴こえてたんですよね。

 

重低音というか、胸を震わせるような音が。

でもそんな音が出るスピーカーなんて

どこにもないし、

誰かが鳴らしてる感じもしない。

なんなんやろ?と思ってたら、

急に強い風が吹いて、

焚き火の火や灯りが消えて、

真っ暗になりました。

 

突然の出来事に驚き、

一気に場がシーンとなった瞬間

謎の音がどんどん近づいてくるのが

分かりました。

近づくにつれ、

体がどんどん重たく感じるようになります。

暗闇に目が慣れてきて

少し周りが見え始めたときに、

それは見えました。

 


焚き火の周りに、

黒い影が集まってきてたんです。

 


「うわ!」と僕が叫ぶと

その影はスッと消えていなくなりました。

謎の音は止み、

嫌な雰囲気も消えました。

そして何故か、焚き火の火も、

灯りも勝手に点きました。

ただ、僕を含むメンバー全員が

怖くなってしまい、

その日はすぐにお開きになりました。

あの黒い影は一体…。