なにわの怪談師 れんれんの怪談ブログ

オリジナルの怪談や都市伝説、不思議な話を発信していきます。

短編怪談 #65 「過去に行った」

昔、過去に行ったことがある。

私は今高校3年生で、受験勉強真っ只中。

あるとき勉強に追われて

自暴自棄になったことがありました。

「もう何もしたくない!」となり、

机にぐったりと寄りかかり寝ていたら、

玄関のチャイムが鳴った。

 


「だれ…こんなときに…」

 


出る気力もなく、しばらく放置していると

また鳴った。

相手は用があるから鳴らしている

というのは

分かっていたんですが、

本当に体を動かすことがしんどかったのです。

あまりにしつこいので、

理不尽とは分かりつつも

玄関に行き、キレ気味でドアを開けた。

目を疑いました。

ドアを開いたその向こう側は

どう考えても、

自分の知ってる景色ではなかったのです。

ふと視線を落とすと、

玄関先に5〜7歳くらいの女の子が

立っていました。

 


だれ?となったのは

一瞬だけでした。

 


その子は明らかに見覚えのある子でした。

しかし、今そこにいるのは

とてつもない違和感でした。

 


というのも、女の子は

私が小さいときによく家に

遊びに来ていた近所の子でした。

でも、その子は当時の私と同い年。

 


今、小さい女の子のわけがありません。

私は怖くなり、動けずにいると

「遊びに来たよ!」と

当時と同じテンションで話しかけてきました。

 


何が起きてるのか、

ここはどこなのか、

それすらも分からないこの状況。

 


「これは夢…これは夢…」

ひたすらそう呟きます。

 


それと同時に、

昔の記憶がどんどん蘇ってきます。

 


「一緒に看護師さんになろ!」

 


その言葉が頭の中で響きました。

 


それは当時、その子と交わした約束でした。

勉強を頑張って一緒に看護師さんになる。

そんな夢を描いてふたりは頑張っていました。

 


「そうか…そういえば…そんなこと…」

 


日々の生活にいっぱいいっぱいで

目の前のことしか見えなくなり、

自分が何故勉強しているのか

何故頑張っているのかが

分からなくなってました。

 


「頑張るって決めたんだ。」

 


その子が

何故目の前には現れたのか、

自分は今どこにいるのか、

気になることは山ほどありましたが、

それよりも

今、自分が見失っていたものを

教えてくれたように感じました。

 


その瞬間涙が止まらなくなり、

目の前がぼやけていきました。

 


気がつくと、玄関で寝ていました。

 


もしかすると夢だったのかもしれません。

今となっては

あれが現実に起きたことなのか

夢だったのか、確認する術はありませんが、

自暴自棄となっていた私を

救ってくれたのは確かです。

 


そんな私は無事、今年看護師として

就職が決まりました。

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