これは僕の友人であるゆーたろーくんの話。
というかそのお姉ちゃんの話という方が
正しいでしょうか。
ゆーたろーくんとはもう十年以上の仲で
今でもたまに遊びに行くほど仲が良いです。
そんなゆーたろーくんのお姉ちゃんは
ちょっと変わり者で、
いわゆる“見える体質”なんだそう。
最初は信じていなかったんですが
十数年前、僕がまだ中学生のときです。
ちょっと怖い体験をしました。
その日はゆーたろーくんと遊ぶ予定だったので
家に行くと部屋に入るなりゆーたろーくんが
「お姉ちゃんが階段の踊り場の角に女の霊がいるからあんまり近づかん方がいいって。」
と言ってきました。
霊を信じてない僕は
「またまたぁww」と笑いました。
そして有ろう事か
帰りにそこの踊り場の角に向かって
「ほな、さいなら〜ww」と言って帰りました。
すると、翌日の学校で
ゆーたろーくんが血相を変えて僕に
「お姉ちゃんが怒ってる…お前なにしてん?家の中におるやんけ。って。」と言って来ました。
「え…?」
さすがの僕もちょっと焦りました。
ただ、意地っ張りだった僕は
すんなり信じるというのも嫌で、
また家に行くことにしました。
そして家に着くと、
小さな声でゆーたろーくんに
「どこ?」と聞きました。
すると、
「お姉ちゃんが言うにはこのへん。こっちを向いて睨んでるらしい」と
部屋の角を指差しました。
先日のことで反省していたはずの僕ですが、
当時は本当にアホで、何故かわかりませんが
「あ、ども!w」と
またふざけてしまいました。
「お前、どうなっても知らんぞ」と
真顔でゆーたろーくんに言われました。
翌日、その日は朝から
僕の体調が優れず、
学校へは行きませんでした。
学校が終わる時間になると
ゆーたろーくんからメールが来ていました。
「お前もしかしたら憑かれてるかもしらんで。お姉ちゃんが家に女の人がおらんって言ってた。」
と。
僕はめちゃくちゃ怖くなり、
とりあえず「どうしたらいい?」と聞きました。
「しばらく大人しくしとけ。もういらんことするなよ。」と返ってきました。
その後結局どうなったのか、
昔のことであまり記憶になく
オチのようなものはありません。
しかし、ちょうどその日から
肩が重たく首が痛い、気だるい日々が
続いたのだけは覚えています。
もしかするとあの時、
本当に憑いていたのかもしれません。
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